No.938
2005年1月19日(水)
あれは、確かにタヌキ。顔の真ん中が黒かったし、体の肉付きがいいせいもあるのか、足の動きや胴とのバランスは、猫ではなくしいていえば豚に似ていた。それとも、二人して化かされてしまったんだろうか。
「地下室の古書展」で、書肆アクセスの畠中さんが「これ面白いですよ」と仰ってた『harappa』03号(特集は他人と暮らす)という雑誌を、昨日の休憩中に読み始めたら、一気に読んでしまった。
特集のメイン記事は、高知にある建築素人の夫婦が建てたという、いろいろな意味で規格外、その筋では有名な「沢田マンション」だった。以前に、情報センター出版局の『沢田マンション物語』古庄弘枝/著という本を、パラパラと拾い読みしたことがあり、二階まで車で上がれるスロープがあるなどの、実際に見てみないと理解しがたいような造りも興味深かったが、共用廊下側に掃出しの窓が付けられていて、外から家の中がまる見えになってしまうところとか、人が通るところに洗濯物を干すというような、内と外との境界の曖昧さ、長屋っぽさがあるというようなことが印象に残っていた。
今は、従来の住人の他に、20代後半から30代前半ぐらいの若い世代が入居し、彼らが中心となって内外に向けて新しいコミュニティ形成を模索しているようだ。
こういうのって楽しそうだけど実際に暮らすにはしんどくないだろうか、と思いながら読んでいたが、わりとみんな冷静な目も持っていているようだ。若い頃に、何かの縁が繋がって転がってこういうところに行き着いたら面白いかもしれない。
「公園のテント村」で暮らしている、小川てつオという人のインタビューもおもしろかった。
店をやっていていいと思うのは、友だちや知合いが、アポなしでそれぞれのペースでふらりと寄ってくれることだ。
(ミカコ)
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